サッカーワールドカップドイツ大会を機に、もっと親しもうドイツクラシック
サッカーワールドカップドイツ大会が開催される。これを機に、スポーツだけでなく音楽にも親しんでみよう。聞こえてくる音楽から、ドイツ人の気質を知ることもできるかもしれない。ドイツには音楽史上に名を残した作曲が多く輩出している。シューマン、メンデルソゾーン、ワーグナー・・・。誰でも一度は耳にしたことがある名前だろう。でもドイツの三大作曲家といえば、彼らに白羽の矢が立つ。バッハ、ベートーヴェンそしてブラームスである。18世紀はじめに活躍したバッハは、音楽の父とも言われ、対位法を確立しバロック音楽の頂点にたつ作曲家。「運命交響曲」で有名なベートーヴェンは、18世紀後半から19世紀にかけて活躍した。25歳の時から耳の病気に悩まされ始め、一時はハイリゲンシュタットで遺書を書くほどになった。自殺は思いとどまったものの、ついに耳はまったく聞こえなくなる。ただそんな中で作曲された楽曲は、どれも名曲と呼ばれるものばかりとなった。高い精神性と頑迷さ。それがベートーヴェンだ。もう一人のブラームスは、19世紀に活躍した、ドイツロマン派音楽の巨匠である。ロマンチストでありながら気難しい、言ってみれば損な性格の持ち主だった。ドイツ三大Bと呼ばれる彼ら3人の音楽を、今宵ゆっくり聴いてみてはいかがだろうか。

バックハウス/ベートーヴェン:四大ピアノ・ソナタ集

バックハウス/ベートーヴェン:四大ピアノ・ソナタ集

人気ランキング : 9,880位
定価 : ¥ 1,000
販売元 : ユニバーサルクラシック
発売日 : 2001-04-25

価格:¥ 900
納期:通常24時間以内に発送
オススメ度

クラシックについての評価は、プロアマ問わず、個人的な好みの問題じゃないか・・・と、私は簡単に片付けてしまっているのですが、そんな考えの私から言わせていただくと、このバックハウスの演奏は気分爽快!という感じなのです。ここでこうあってほしい、次はこういう風に入って・・・という感覚が、ピタっとくる。しかし、聴くほうにもかなり体力が要ります・・おわかりになるでしょうか??
バーン!!というところはドバーン!ときます。静かなところは、この上ない上品な静寂が漂います。
やっぱり“熱情”を聴いてほしい。
どうなんでしょうか、バックハウスのようなタイプのピアニストは、最近あまりお目にかからない・・だから、最近急速にクラシックファンになった私には新鮮に聴こえるのでしょうか??
ずっとBGMとして一日中繰り返し聴くなら、アシュケナージ、私の大好きなルービンシュタイン(ベートーベンに関しては異論のある方も多いと思います)、でも、じっくり世界にこもって聴くなら、バックハウス、そんな感じです。私は好きです。

オススメ度

バックハウスの演奏に僕が持っているイメージは『頑固一徹』。完璧なテクニックに支えられた、職人的なこだわり。バックハウス以前にも以後にも、これほどまでにベートーヴェンに真正面から取り組んだピアニストがいたでしょうか?真正面から立ち向かった、真摯な態度。一見、不器用にも思える語り口。日頃から音階と分散和音とバッハの練習を欠かさなかった、プロ根性。そんなバックハウスのベートーヴェンの演奏を大切に聴かなくては、罰があたります。

オススメ度

バックハウスの演奏は,ひどくシンプルですし,音質も今日の目から見ればよいといえるはずもありません。なので逆に華麗なテクニックに酔いしれるとか,きれいな音色に心奪われるということがない分,ベートーベンのような「心を傾ける必要のある」音楽を聴くには適しているように思われます。
バックハウスの録音も,同時代のマエストロたちの録音同様,廃れていく部類に入っているのかもしれませんが,これは音楽が商品である以上やむをえないでしょう。同じクオリティなら新しいものが売れないと「困る」(笑)。私は今のクラシック演奏を聴くことを止めていませんが,ベートーベンのピアノソナタのCDを買うなら,今でもバックハウスを買いますし,交響曲ならワルターを,バッハの鍵盤ならレオンハルトかヴァルハを,室内楽ならリヒターを買います。繰り返し聴くはずだからです。これらが廉価版で出ているのは私にはハッピーなことです。

オススメ度

下の方のケンカを買う形で(笑)、バックハウスを擁護させて頂きたいと思います。勿論、個人の見方は色々ありますので、あくまで個人的意見としてです。
確かにバックハウスの演奏の良さ、凄さを説明するのは、非常に難しいと思います。ホロヴィッツの様にテクニック抜群な訳でもないし、ギレリスのように凄味で威圧させるわけでもなし。リヒテルのようにその両面を併せ持ち、演奏のスケールも凄まじいわけでもなし。テンポも余りいじらないし、見た目はすごーい地味な人だと思います。
ただし、僕はそれ以外の要素がこの人にはあると思います。ふとしたフレーズで全く揺るがないテクニック(この場合のテクニックはホロヴィッツの「テクニック」とは違うんですが…)があります。余裕を持って、あらゆる場面で滑らかに対処しているって言えば、一番近いんでしょうか?これは同じようなベートーヴェン人気ソナタ集を出しているケンプと比べれば、バックハウスが遙かに上回っている事は確かです(ケンプファンの方、すいません)。
そして、一音一音の透き通り方!これは間違いなく歴代の名ピアニストの中でもトップにランクされても良い点だと思います。このような音を出すのがどれだけ難しいか…。ピアノを弾いていた方なら良く分かって頂けると思います。
そして、バックハウスのベートーヴェンソナタのベスト演奏はこの4曲ではないと個人的には思っています。彼のベートーヴェンのベストは、ズバリ、ハンマークラヴィーアや後期3大ソナタ等です。これらの演奏に於いて、私の中で、バックハウスは他の演奏家の遙か上に行っております。
ベートーヴェンの曲は、どのように演奏家の個性が反映されても、曲自体が素晴らしいので、演奏家の個性を受け入れてしまうと思うのです。リヒテルの熱情やテンペスト、ギレリスの月光。全て素晴らしいと思います。だから、多様な素晴らしい演奏に触れられる事を素直に喜び、そのような多様性の中にこのバックハウスの演奏を認めていたいと思います。

オススメ度

彼が生きていてまだ教育も演奏もすべてをこなしていたなら、僕は間違いなく彼の教えを受けたいと思ったに違いない。しかし残念ながら彼は僕が生まれる17年前に他界してしまった。彼の演奏は誠実さと豪快さを兼ね備えた、いわばドイツ・ピアニズムの典型とみなされていた。実際、僕が彼の演奏から感じるのは非常に暖かいヒューマンな味わいを持つ表現と、決して崩れを見せないしっかりした技巧の安定性、そして男性的決断力と豪快さの弾きっぷりだ。彼のベートーヴェンのソナタ全集は30年以上、時が経とうとしている現代でも新鮮かつ魅力的な仕事である。バックハウスはベートーヴェンとブラームスというイメージ、間違いなく彼が最も得意としていた分野であったことはこのCDを聴いてもよくわかる。僕が心から尊敬する個人的に神的な存在であるピアニストは間違いなくこの、ヴィルヘルム・バックハウスである。


 
 
 
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2006年4月5日16時29分
時点のものです。

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