ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番、第5番「皇帝」
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人気ランキング : 26,347位
定価 : ¥ 1,800
販売元 : ユニバーサルクラシック
発売日 : 2001-10-24 |
価格:¥ 1,620
納期:通常24時間以内に発送 |
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1976-78年録音。このベートーベン・ピアノ協奏曲全集は、ポリーニにとって最初の録音となる。第3-5番をスタジオ録音した後、1981年にベームが他界、第1・2番を替わりにオイゲン・ヨッフムが振って変則的なカタチで完成している。2度目は、1992年12月から1993年1月にかけて開かれたアバド/ベルリン・フィル演奏会におけるライヴ・レコーディング。1942年1月5日生まれのポリーニはこの時34-36才。本当ならもっとも解釈論にしても表現においても最も脂の乗った時期であるべきな2度目の方が上であるべきなののだろうが、この2つの録音を比較すると、圧倒的にベーム盤の演奏が素晴らしく感じられる。この同時期にはベームのたっての希望からと思われるがモーツアルトのピアノ協奏曲他第19・23番も1976年4月26・27日ウィーンで録音している。一番最初にモーツアルトの協奏曲をポリーニが弾いたのは、1973年のウィーン芸術週間で、曲目はK.488のイ長調第23番、オケはスカラ座、指揮はアバドだった。おそらくはその演奏を御大ベームが聴いて食指を動かしたのだろう。結果としてこの録音は実に興味深いものとなった。完璧な10指のコントロールを誇る、バカテク・ヴィルトーゾ、マウリツィオ・ポリーニがモーツアルトのような超易しい曲を弾くとどうなるのか、ということだ。ポリーニは言ってみれば『響き』だけを残し、完璧な10指のコントロールを『緩めて』弾いているように僕には聴こえる。それでも、そのテクニックは押さえようが無く、一音一音がまるで『音の粒』のように違って鳴って聴こたものだった。ここでのベートーベンのコンチェルトはよりその印象が顕著で、より鋭い『音の粒』がマトリックスのネオを狙う銃弾のように降ってくるのである。この演奏を聴けば聴くほど、何故にベームはポリーニにもっと無理強いしてでも名曲をたくさんこの時期に残させなかったのか、と残念で仕方がない。まあ、それも運命なのだろうが。その差は特に『皇帝』で顕著だ。こちらの『皇帝』は僕にはあまりに完璧な『皇帝』である。
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ベートーヴェンのピアノ協奏曲4番、5番というのは名人芸のお披露目といった雰囲気があり、緊張したり、力んで聴く必要はまったく無い。
ポリーニの音はしっかりとしており、豊満さと包容力がある。無駄な力みの抜けたゆとりのある演奏である。
それにウィーン・フイルの上手さはいまさら言うまでも無い名人芸であり。ベームもさすがにオペラの指揮が十八番であっただけに、はぎれよくたたみ込ませる所はわきまえていて流石だと思わせる。
この三者がそれぞれの名人芸を表現しているアルバムである。それでいて調和のとれたバランスの良さがある。
かつてのオーストリアの社交界はこんな感じだったのかなと思わせるリラックスした華やかさが薫る演奏に仕上がっている。
陽の部分のベートーヴェン。これでいいんじゃないですか。
ちなみにこの曲が出来上がった当時の社会背景とウィーンの音楽界事情とベートーヴェンの関係は複雑なものがあり、単純にオーストリアへの讃歌とは言えないものもあります。
確かにスケッチ帳には「オーストリアの勝利」とかの書き込みはありますが・・・・・「皇帝」とはいったい誰を指しているのでしょう。
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第4番をこれほど、静謐に気高く演奏している演奏も珍しい。冒頭のピアノのソロから別世界へと向かっていく。第5番もベーム/ウィーン・フィルの格調高い伴奏が聴きもの。尤もポリーニ独特のクールさが、熱い燃焼を求める人には物足りないかも知れないが。