ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
 |
人気ランキング : 9,741位
定価 : ¥ 1,700
販売元 : 東芝EMI
発売日 : 2001-12-06 |
価格:¥ 1,530
納期:通常24時間以内に発送 |
20世紀最大のヴァイオリニストの一人、ダヴィド・オイストラフ(1908−1974)の至芸を知る上で欠かすことのできないディスク。アントワープ生まれのフランスの名指揮者アンドレ・クリュイタンス(1905−1967)とフランス国立放送局管弦楽団も、風格と力感にあふれた堂々たる名演を繰り広げている。オイストラフのヴァイオリンは、一度聴いたら忘れられないほど艶やかで暖かく、線の太い克明な音が特徴。はちきれんばかりの生命力、血の脈動さえ伝わってくる。旋律美に満ちながらも意志のありかを感じさせるこの名作に、これほどぴったりくる音色はない。オーケストラとソリストが、ともに剛毅な気迫をみなぎらせ、両者がっぷり四つに組みながら、大地を踏みしめてじっくり歩んでいく威容には、圧倒されるばかりである。 録音もステレオ初期の1958年とは到底思えないほど、生々しく残響も豊かな、潤いのある音が嬉しい。ヴァイオリンが目の前で弾いているような録音バランスだが、その分オイストラフの凄さはびしびしと伝わってくる。聴いていて、こんなに勇気付けられる、元気をもらえるベートーヴェンは滅多にない。この名曲を体験する上で、真っ先に聴いておきたい至高の名演として強くオススメしたい。(林田直樹)
| オススメ度 |
 |
クリュイタンス指揮のまろやかなフランスのオーケストラに、オイストラフのノーブルなヴァイオリンの音色が巧く絡んでいる。これといって特別なことは何一つしていないのに、この優しい響きは抗しがたい魅力を放っている。クレーメル盤のような演奏家の個性が光を放っている名盤もあるが、この録音は純粋に音楽そのものの良さを堪能させてくれる名演奏といえるのではないか。
| オススメ度 |
 |
かなり前に、ある演奏でベートーベンのバイオリン協奏曲はずい分冗漫な曲なのだなと思いしばらく聴かないでいた。やはりモーツァルト、ブラームス、メンデルスゾーンかなという感じで。しかしこのオイストラフとクリュイタンスの演奏に接し、その思いも変わった。ゆったり自然でのびやか、何のためらいもないかのような、人間というものを基本的に信頼した、ある意味楽天的な「音楽」が、ここには提示されている。かつて小林多喜二が感動しつつ聴いたというのはこういった演奏ではなかったのか。
軽やかな4連符と、晴れ晴れとして力強いソロにより曲は始まる。良い演奏ではよく言われることだが、時間が短く感じられる。第一楽章のオケとソロによるフォルテの繰り返しなど時としてうっとうしく感じ!!!れるものなのだが、それがない。録音時オイストラフもクリュイタンスもともに40代と思うと、この清新な演奏もうなずける。音のほうもフォルテシモでも混濁せず極めて聴きやすい。録音年代を勘違いするくらいである。この演奏(録音)と出会わなかったならば、今でも「ベートーベンのバイオリン協奏曲は、あれは駄作だね。」などとしたり顔で言っていたかも知れない、そう思うと、ちょっとこわい。