サッカーワールドカップドイツ大会を機に、もっと親しもうドイツクラシック
サッカーワールドカップドイツ大会が開催される。これを機に、スポーツだけでなく音楽にも親しんでみよう。聞こえてくる音楽から、ドイツ人の気質を知ることもできるかもしれない。ドイツには音楽史上に名を残した作曲が多く輩出している。シューマン、メンデルソゾーン、ワーグナー・・・。誰でも一度は耳にしたことがある名前だろう。でもドイツの三大作曲家といえば、彼らに白羽の矢が立つ。バッハ、ベートーヴェンそしてブラームスである。18世紀はじめに活躍したバッハは、音楽の父とも言われ、対位法を確立しバロック音楽の頂点にたつ作曲家。「運命交響曲」で有名なベートーヴェンは、18世紀後半から19世紀にかけて活躍した。25歳の時から耳の病気に悩まされ始め、一時はハイリゲンシュタットで遺書を書くほどになった。自殺は思いとどまったものの、ついに耳はまったく聞こえなくなる。ただそんな中で作曲された楽曲は、どれも名曲と呼ばれるものばかりとなった。高い精神性と頑迷さ。それがベートーヴェンだ。もう一人のブラームスは、19世紀に活躍した、ドイツロマン派音楽の巨匠である。ロマンチストでありながら気難しい、言ってみれば損な性格の持ち主だった。ドイツ三大Bと呼ばれる彼ら3人の音楽を、今宵ゆっくり聴いてみてはいかがだろうか。

ベートーヴェン : ピアノ三重奏曲第7番 「大公」&シューベルト : ピアノ三重奏曲第1番

ベートーヴェン : ピアノ三重奏曲第7番 「大公」&シューベルト : ピアノ三重奏曲第1番

人気ランキング : 329位
定価 : ¥ 1,835
販売元 : BMGファンハウス
発売日 : 2000-11-22

価格:¥ 1,652
納期:通常24時間以内に発送

   光るナイフのように鋭利なハイフェッツ、堂々たる風格と輝かしさのフォイヤマン、巨大な器を感じさせるルービンシュタイン。不世出の巨匠3人の対話だけによって可能な、信じられないほど豊かなオーラ、超一流のぶつかり合いによる天才の火花がここには満ちている。    戦時中1941年9月にハリウッドRCAスタジオで収録された歴史的名録音。当時「百万ドルトリオ」と称された3人の巨匠のうち、とりわけピアノのルービンシュタインとヴァイオリンのハイフェッツは、当時の音楽界の頂点に君臨する2人であったが、芸風の違いから反目は明らかであり、波乱含みのレコーディングとなった。録音は実に鮮やかで、第2次世界大戦中のものとは思えないほどの生々しい響きが素晴らしい。なお、翌年にチェロのフォイヤマンは急死している。    ニューヨークの音楽学者ハリー・ゴールドスミス、そして故・三浦淳史氏によるライナーノーツは録音現場の事情を詳しく描写していて興味深い。それによると、ハイフェッツはルービンシュタインが上っ面でロマンティックに過ぎると文句を言い、ルービンシュタインはハイフェッツの弾き方が冷たく攻撃的で前に出過ぎると言う。ルービンシュタインがベートーヴェンの終楽章の軽快な部分でポーランド風の茶目っ気を加えると、ふざけるなという目つきでハイフェッツが演奏を止めて真っ向からにらみつけるという険悪な一幕もあったという。    ベートーヴェン「大公」第1楽章の展開部、ピアノのトリルの連続に合わせてヴァイオリンとチェロがピチカートで音階を上下させていくところなど、そこに漂う緊張感たるや壮絶なものがある。シューベルトの終楽章も、どんな弱音、単純なフレーズにも油断は禁物で、一見可愛らしく快活な音楽の陰に潜んだ、三者三様のカミソリのような技の切れ味がすごみを放っている。    戦前の巨匠時代のトリオといえば、カザルス、ティボー、コルトーの3人によるトリオが有名だが、そちらはカザルスを中心に比較的円満なアンサンブルがまとまっていたのに比べると、こちらはさながら殺気に満ちた真剣勝負。極意をきわめた達人3人が、表向きは絶妙のバランス、内実は危険で不思議な均衡を保っている。まるで命がけの果し合いを見ているような、二度とありえない奇跡の三重奏と言うべきだろう。(林田直樹)

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作中登場人物がこの曲について「ベートーヴェンの書いたピアノトリオの中ではもっとも偉大な気品のある作品です」と言っています。
ベートーヴェンの作品を全て聴いていないのでもっとも偉大かどうかはともかく、気品のある作品という表現はぴったりだと思います。
音楽はいつも横になって本を読みながら"流す"聴き方をしていますが、この曲は居住まいを正すと言うか、この本の中に出てくるように、静かな喫茶店でじっくり聴く様な聴き方がいいかなぁと思いました。

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『海辺のカフカ』で「大公」を知りました。バイオリンを趣味とし、ハイフェツを敬愛している私は早速購入。スコア片手に時間の許す限り聴き惚れています。

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私も村上春樹氏の『海辺のカフカ』で、ピアノ三重奏「大公」を知りました。ピアノ三重奏というのは、弦楽器二本とピアノの曲だったのですね。バイオリンを趣味としている私にとって、ハイフェッツは最も好きなバイオリニストでしたので早速購入しました。今ではスコア片手にCDを聞く日々です。音質は確かに良いとは言えませんが、そんな事はまったく気にならないくらい何度も聴いてしまう一枚となりました。

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 実はこれを注文して買ったはいいけれど、届くのが待ちきれなくって図書館で演奏者の異なる大公を借りたのです。「なかなかですな」と思いきや、届いた「百万ドル・トリオ」を聴くと、借りたものの演奏とは全くの別物!!こんなにも違った曲になってしまうものなんだ・・と感心、感動!特にAndante cantabile・・ の切なさといったら!!必聴ですぞッッ!!
 ただし、録音が1941年。あまり期待し過ぎると周りの雑音、音質にがっかりしてしまうかもしれませんのでご注意を。

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村上春樹の最新刊『海辺のカフカ』に出てくるのがこの演奏。もちろん現在のデジタル録音とは音質は比較にならないものの、音の古さは全く気にならない。当時の超一流のソリスト3人が、丁々発止とこれでもかとぶつかりあって出来上がる音楽は、大変な気迫がみなぎっている。特にチェロのフォイアマンは若くして亡くなったため、全盛期の技巧を窺い知ることの出来る貴重な演奏。ライナーノートに書かれた録音当時のエピソードも興味深い。


 
 
 
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2006年4月5日16時29分
時点のものです。

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