ベートーヴェン:交響曲第5番
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人気ランキング : 16,557位
定価 : ¥ 2,548
販売元 : ユニバーサルクラシック
発売日 : 2001-12-21 |
価格:¥ 2,293
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文句なしにすごい。これほど闘争心をむき出しにした、猛烈な気迫に満ちたベートーヴェンが、まだこの現代に聴けるのか、という感慨すら覚える超名演だ。
ベートーヴェンの音楽とは、そもそもいったい何だろうか? 二百年か前の、遠いドイツのすばらしい作曲家が生み出した作品というだけのことなのか、それとも今の日本人にとってもっと切実な意味をもつ、「私たちの」音楽なのか。このディスクが断固たるその答えだ。
死にもの狂いになりながら、火のような情熱をもって、人生を闘い抜こうとする、このような音楽を演奏しているのは、現代の日本人たちなのだ! なんというすばらしいオーケストラなのだろう! ひんしゅく覚悟で変な比較を持ち出すならば、2002年のW杯サッカーでの日本対ロシア戦の勝利の瞬間に匹敵する感動がここにはある。そう、私たちは決して捨てたものではないのだ。
「第5」と「第2」の間には、「葬送行進曲」が挟まれている。死と隣り合わせの峻烈な生。私たちを鼓舞するような、小澤のメッセージを感じないわけにはいかない。とりわけ、まれな凝集力を発揮した「第5」は、津波のような感動に襲われる瞬間がつぎつぎと立ち現れる、驚異の演奏である。(林田直樹)
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これまで、ベートーベンの第五番はもっぱらクライバーの愛聴していた。やはりクライバーならではのリズム感、推進力を今まで凌駕する指揮者は見あたらなかったからだ。しかしこの小澤征爾のベートーベン第五番はすごい。緊張の張り詰めた中でのぐいぐいと引っ張る力は見事に尽きる。ちなみに、第一楽章では、クライバー:7:22、小澤:6:54、第四楽章(両者とも反復あり)では、クライバー:10:51、小澤:10:19からも分かると思う。(もちろん速度だけではないが。。)ぜひ聴いてみてください。
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「運命」といえば、陰鬱で堅苦しい、古色蒼然たるクラシック音楽の典型、というようなイメージがありませんか? ところがこの小沢&サイトウ・キネンの「運命」は違います。「運命」を現代によみがえらせてくれた。
第1楽章、いきなり速いテンポで始まります。何故でしょう? 第2楽章以降を聞くと、第1楽章では速すぎるように思われたこのテンポが、ぴったりしたものになっているのがわかります。ここに照準を合わせているのです。そして全体を改めて振り返ってみると、聞き飽きたはずの「運命」が、新たな生命を吹き込まれて再生しているではありませんか。各部分においてもサイトウ・キネンの技術のうまさ、音色の美しさが光ります。第5でこんなに感動したのは、生まれて初めてではないでしょ!!うか。
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小澤のベートーヴェンの第5とくれば、ボストン響との鮮烈な名演がある。長らくの愛聴盤であり、およそ大陸系以外の指揮者でこれほどスピーディーで「運命」というベートーヴェンの(?)宣伝文句に踊らされていない演奏は、他に類を見ないものであった。ついでながら、この演奏を名演としてリストアップしない日本の音楽評論家諸氏にも大いに失望させられたものである。
サイトウキネンとのベートーヴェンの一連の演奏がリリースされていくにつれ、当然5番の再録への期待も高まったが、いざ聴いてみると、これは私の幻想にも近い期待すら超える演奏であった。基本的には旧盤と変わらない正攻法の解釈でありながら、まるで手垢にまみれていない、あたかも今初めて聴いたかのような響きをもって迫ってくる。しかも今まで意識することもなかったこの曲の難所が次々と現れ、同時にいとも鮮やかにクリアにされていくのも驚きだった。
付け加えるならば、ウィーン・フィルと同様の名演を...とはあえて言うまい。この「小澤&サイトウ・キネン」という紛うことない名札のついた演奏は、他の何ものにも替えがたい宝である。