ゲーテとベートーヴェン―巨匠たちの知られざる友情
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定価 : ¥ 903
販売元 : 平凡社
発売日 : 2004-11 |
価格:¥ 903
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ベートーヴェン研究家による、題名通り、ゲーテとベートーヴェンの人間関係に関する、様々な過去の研究書に基づく、著者の見解が記されている。フランスの作家ロマン・ロランが1930年に発表した、本書と同名の著書である『ゲーテとベートーヴェン』が、もし2004年に書かれていたら、真相はいかなるものであったのかという大変興味深い考察である。巻末の参考文献一覧と、この著作に登場する人名数を見るだけでもいかに著者が1930年以降に刊行された二人の巨匠に関する伝記的書物を参考にしているのかを知り得る。そしてその大量の資料から著者の見解を引き出しているかを伺い得る。この著書を一読すれば、両巨匠だけではなく、時代背景も概論として知ることができる。唯一筆者にとって不満であるのは、ゲーテ婦人クリスティアーネに関する言及が欠けていると言う点である。眼鏡のエピソードなどベッティーナとの関連においてだけではなく、ゲーテの周囲にいた人物に関して掘り下げて欲しかったという気がしないでもない。いずれにせよ、筆者は更に厚い(熱い)青木女史のテーマを掘り下げた次作に期待している。
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ゲーテとベートーヴェンは一度は出会ったものの理解しあえずに生涯冷たい関係に終わったという通説がかなり広く信じられてきた。かくいう自分も本書を読むまではそう信じていたと言わざるを得ない。ゲーテとベートーヴェンはどちらも私の好きな芸術家なのでこの不和の件は残念に思っていた。が、本書を通してそうした通説が誤りであり両者は生涯互いに尊敬する気持ちを抱いていたということが分かって嬉しく思った。また、著者が両巨匠の性格、彼らがおかれてた状況を冷静かつ的確に分析しているところにも好感が持てた。短期間にゲーテの人間像を捉えるのは並大抵のことではないが本書はそれなりに成功しているようである。文章も特に読みにくいところはなかった。
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多くの書物では,ゲーテとベートーヴェンは,理解しあえないまま終わった,と記述されているようですが,この本の著者は現地調査や新資料によって,それは誤解である,としています。書簡を丹念に調べるなどして,偉大な人物同士がお互い(または,その作品)をどう評価していたかに光をあてています。しかし,残念なことに,著者自身の文章は,外国の書物の直訳のようで読みにくく,また,使用する単語,表現も大げさなものが多いように感じ,私は評価の星を減らしました。いわば「世界の常識」を覆す内容ですので,十分に冷静,客観的な記述につとめて欲しかったと感じました。巻末のゲーテとベートーヴェンの年表,主要人名索引(生没年,原綴り併記)が付きます。