バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)
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人気ランキング : 1,046位
定価 : ¥ 3,000
販売元 : 東芝EMI
発売日 : 2000-11-08 |
価格:¥ 2,700
納期:通常24時間以内に発送 |
パブロ・カザルスがバッハの無伴奏チェロ組曲に出会ったのは、まだ13歳のときだった。マドリッドの楽譜屋で古ぼけた譜面を見つけたカザルスは、この曲の真価を見いだし、10年以上にわたって研鑚の日々を送った。そして、のちの公開演奏によって音楽界に衝撃をもたらした。
それまではつまらない練習曲と思われていたこの作品を、音楽史上希有の名作であることを知らしめたのである。大型のチェロでは重音奏法がしにくいのだが、バッハは組曲の一部でその高度な奏法を要求している。そのせいか、単純な旋律に聴こえていても、フレーズやメロディが複雑に絡み合っていることがわかる。
各組曲とも前奏曲で始まり、当時ヨーロッパで流行していた舞曲(アルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグ)が続く。の前奏曲は即興的要素が強い自由な形式になっていて、演奏者の個性が最初に感じられる部分だ。カザルスの演奏は素朴で情熱的。右腕全体で弓を使う現在の方式をあみ出したカザルスならではのダイナミックさが伝わってくる。(新井由己)
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カザルスの偉大さを否定するつもりはない。この曲を発掘し世に知らしめた功績は多大である。
しかし、この曲の演奏としてこの歴史的名演がベストであるかどうかとはそれは話は別である。
はっきり書くとカザルスはこの曲をほぼ完全に誤解している。彼は、この曲を、「チェロの独奏曲として、メロディを朗々と響かせる」曲として理解した。
しかし、対位法の作曲家であるバッハがわざわざチェロという重音の弾きにくい楽器を選んで作曲した理由については完全に無視されている。
私見では、この曲をきちんと弾き、理解するためのよい参考書は二つある。ひとつは、ビルスマ旧盤に付属されているビルスマ自身によるこの曲の解説である。もう一つは、レオンハルトによるこの曲のチェンバロへの編曲版である。
また、演奏史上、モダン楽器でカザルス流に弾くことの誤謬(当然、フルニエやマイスキーの演奏もこの部類に入る)に最初に気付いたのはあのアーノンクールであると思われる。
この曲を愛する方々、特にご自分でチェロを嗜まれる方々は、是非上記の資料に当たっていただきたい。
(カザルスが悪い理由はビルスマのノートにきちんと書いてあるのでここでは繰り返しません)
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10年以上前に5000円位で私が買ったものと同じソースだと思います。
ジャンルを問わず、録音された音楽の中で希有の作品です。パブロ・ピカソの「ゲルニカ」などと並んで、20世紀を代表する芸術作品の一つといっても過言ではないでしょう。
価格も手頃になりましたので、「クラシックなんて学校の授業でしか聴いたことがない」という方にも敢えて奨めたいと思います。
ただし、録音が古いので音質は「かなり悪い」と思っておいて下さい。
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数ある盤のうち、この名曲を誰の演奏で聞こうかな、
みんなそう迷うでしょう。そして無意識に手に取ると
それがカザルス盤だったりするのです。
録音が古く音質も悪いのになぜ選ぶのでしょう。
やはりこの曲に対する真摯な思い入れが他の追随を許して
いませんよね。演奏技術に関しては他にロストロポーヴィチや
小学館バッハ全集にもあるマイスキー盤もいいですよ。
ヨーヨー・マは私にはちょっとくどいかな。
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バッハというと理論的に構築されたクールな音楽を制作する音楽職人という印象を持っていたので、カザルスによる演奏を聴いて驚いてしまいました。特に第2番での荒々しくもエモーショナルな演奏は、それまでバッハの作品で聴いたことのない表現世界でした。もちろん、バッハ作品に対するそれまでの先入観を全て変えるわけではないのですが、それ以外にもダンサブルな第3番Gavotteなど聴く人に強烈な音体験を与えずにはおきません。
この作品を聴いてから、オリジナルと称されるチェロ作品(主にポピュラー系)に本作での演奏の影響をもろに受けているものが少なくないことに気づきました。この作品を演奏するにしても、彼の演奏を一度でも耳にしたらおそらくはその影響から逃れる術はないに違いありません。本作の演奏を選ぶかどうかは、今のところ好きか嫌いかの問題だけでそれ以外の理由は音質くらいしか見当たりません。
スペインというとギターが国民的楽器であり、情熱的な彼の演奏からもジャンゴラインハルトらとの何かしらの共通点を感じています。「バッハなんて知らねぇ」と食わず嫌いのロック系弦楽器プレイヤーにも一度は聴いて欲しいと切に想います。
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かつてE.グリーグは、カザルスの演奏するこの無伴奏組曲を聴き、バッハを復活させたと語った。いまや古典的な名盤とされているが、実際は、カザルスの後に続く名チェリストによる数々のバッハ演奏がよりロマンティックな傾向になっていることを考えると、これが均整のとれたより現代的な演奏解釈であることに驚きを感じる。