サッカーワールドカップドイツ大会を機に、もっと親しもうドイツクラシック
サッカーワールドカップドイツ大会が開催される。これを機に、スポーツだけでなく音楽にも親しんでみよう。聞こえてくる音楽から、ドイツ人の気質を知ることもできるかもしれない。ドイツには音楽史上に名を残した作曲が多く輩出している。シューマン、メンデルソゾーン、ワーグナー・・・。誰でも一度は耳にしたことがある名前だろう。でもドイツの三大作曲家といえば、彼らに白羽の矢が立つ。バッハ、ベートーヴェンそしてブラームスである。18世紀はじめに活躍したバッハは、音楽の父とも言われ、対位法を確立しバロック音楽の頂点にたつ作曲家。「運命交響曲」で有名なベートーヴェンは、18世紀後半から19世紀にかけて活躍した。25歳の時から耳の病気に悩まされ始め、一時はハイリゲンシュタットで遺書を書くほどになった。自殺は思いとどまったものの、ついに耳はまったく聞こえなくなる。ただそんな中で作曲された楽曲は、どれも名曲と呼ばれるものばかりとなった。高い精神性と頑迷さ。それがベートーヴェンだ。もう一人のブラームスは、19世紀に活躍した、ドイツロマン派音楽の巨匠である。ロマンチストでありながら気難しい、言ってみれば損な性格の持ち主だった。ドイツ三大Bと呼ばれる彼ら3人の音楽を、今宵ゆっくり聴いてみてはいかがだろうか。

バッハ:マタイ受難曲

バッハ:マタイ受難曲

人気ランキング : 1,707位
定価 : ¥ 6,116
販売元 : ユニバーサルクラシック
発売日 : 1991-09-25

価格:¥ 5,505
納期:通常24時間以内に発送

   バッハが書いた受難曲は5曲あったそうだが、現在聞くことができるのは『ヨハネ受難曲』と『マタイ受難曲』の2曲のみである。
 『マタイ』は、新約聖書に収められている『マタイ伝福音書』を元にしたオラトリオで、バッハは3年がかりで作曲したという。通して聴くと3時間近くかかる超大作で、本盤は3枚組で収録されている。イエス・キリストの受難劇という宗教的なテーマを扱い、管弦楽に声楽を加えた編成である。規模の大きさ、劇的な構成力、宗教的な精神性の高さにおいて、まさに特筆の作品である。
   第1部の開始部分では、キリストが十字架を背負いながら足を引きずって歩くさまが通奏低音で奏でられる。一転して嵐のような激しさに変わり、キリストが捕らえられ、弟子たちが逃げるところまでが描かれる。第2部は、キリストに対する尋問に始まって、キリストの永遠の安息を祈る場面まで。特に後半になると、キリストが処刑されるまでの緊張感がひたひたと迫ってくる。決定版といわれているカール・リヒター指揮の58年盤だ。(新井由己)

オススメ度

これは二種類あるリヒターのセッション録音のうち58年に録音した旧盤の方で、今でも同曲の決定盤と謳われているものだ。今では時代考証の成果を踏まえた古楽器による演奏が主流になっているが、演奏スタイルの古さを越えて、訴えかけてくる感動の大きさは他の録音を圧倒している。
ヘレヴェッヘ盤など最近の古楽器による録音の洗練された合唱の透明感や、ビブラートを抑制したソリストのくっきりとした歌唱に接した後では、このリヒター盤のミュンヘンバッハ合唱団は素人だなという感は否めないし、ソリストのオペラティックで感情表現の濃厚な歌唱は重たく感じてしまうのも確かだ。
しかし、虚飾を排し、しなやかで実直そのものの音色からは、ひたむきな祈りが伝わってくる。もはや演奏スタイルが時代遅れだということだけで、このかけがえの無い名演奏を聴かずに済ましてしまうのは、あまりにも勿体無い。マタイ受難曲がお好きな人には、ぜひ一度は接してもらいたい名盤の一つである。

オススメ度

ぶっちゃけ、キリスト教もドイツ語もわからなくても全然平気です!
私はキリスト教もドイツ語もわかりませんが、この曲のすばらしさは伝わってきます。
圧倒されます。
しかし、何にも意味わからないままはなんなんで今度きちんとこの曲について調べてみようと思いました。
そう思わせてくれる演奏です。
バッハ/リヒターのCDは他にも持っていますがそれらで味わったすばらしい演奏を裏切らない、すばらしい出来栄えではないでしょうか。

オススメ度

よく、「無人島にたった1曲のみをもって行くことが許されているとしたら何を持っていくか」といったような想定で一番好きな曲、または一番必要な、かけがえのない曲は何か、というような質問をしますが、そんなときには、私は躊躇ためらいなく、このリヒターのマタイ受難曲を選びます。2曲許されるとしたら、これにやはりリヒターのヨハネ受難曲を加えます。  マタイ受難曲は、人類にとって、また私にとっても、またく特別な曲です。人間の魂の奥深くにこれほど語りかけ、魂を揺るぎ起こさせ、浄化してくれる曲は他にありません。そのマタイ受難曲の中でもこのリヒターの演奏は特別です。
 リヒターはバッハを演奏するために生まれたような人ですが、そのリヒターの全演奏の中でも、このマタイとヨハネは頂点に輝いている存在です。マタイはこの後にも録音しており、それも捨てがたいですが、リヒターの原点となったこちらの演奏を敢えて録ります。
 無人島…云々はありそうもない想定ですが、私は自分が死んだときは、自分がアレンジした“音楽葬”にすることを決めていますが、その中心はもちろんこの曲にしています。

オススメ度

クリスチャンの方、キリスト教に興味がある方は是非一度聞いてほしい。
ドイツ語がわからなくても、リヒター、バッハの素晴らしさに涙するでしょう。

オススメ度

 アタシ、まったくマタイのよさがわからないんです。ぜんぜん感じないんです(と、宇能鴻一郎風に)。
 かの高名な音楽評論家、吉田秀和は「マタイのよさのわからない人間は音楽を聴く資格がない」と放言したが、別に吉田秀和の言う通り音楽を聴くことをやめる必要はまったくないと思う。思い上がりも甚だしい(といいつつ、自分も「チャーリー・パーカーがわからなかったらジャズを聴く資格はない!」とか言っているので同じようなものか)。
 わたくしはまずこの有名なリヒター旧盤で挫折した。合唱、福音史家の独唱、そしてアリアという形式に耐えられなかったこともあり、そして題材がもろ聖書だということもあり、さらにリヒターの過剰な思い入れもあり、と悪条件の揃ったこのレコード、聴き通せなかった。
 バッハの再来、レオンハルト指揮の演奏で何とか聴き通せたものの、マタイのよさは最後までわからずじまいだった。
 ということで、本アルバムを論評する資格はわたくしにはありません。ごめんなさい。
 ひとつだけ言わせて頂ければ、リヒターで挫折した方は、レオンハルト盤ならば受け入れ可能かもしれない、ということだろうか。


 
 
 
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このページの情報は
2006年4月5日16時29分
時点のものです。

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